|
アタッチメント・ペアレンティング
母親は自分の子どもに近づきたいという欲求を持っていて、抱き上げたり、抱きしめたり、授乳したくなります。これが「母子アタッチメント」と呼ばれる欲求で、自然に生まれる母親もいますが、とまどいを感じる母親も少なくありません。
一方、赤ちゃんはこの「母子アタッチメント」を母親から引き出す能力を生まれつき持っています。(これは人間だけでなく動物にも共通して言えることですが、)赤ちゃんのかわいいしぐさや行動のすべては、子育てホルモン(プロラクチンとオキシトシン)の分泌を促します。このホルモンが母親のアタッチメントの欲求を引き出す訳です。
スリングで密着をすると
スリングを使って赤ちゃんを(着るように)身につけると、アタッチメント・ペアレンティングを刺激します。逆にいえば、母親の子育てホルモン値を高く保つには、赤ちゃんをスリングに入れることで実現できます。いまも多くの国では、伝統的に赤ちゃんと密着する習慣があります。しかし、日本や欧米にようにベビーカーやベビーベッドの普及が、赤ちゃんと密着する習慣を損なっている国もあるのは残念なことです。
親子の絆を深くす
スリングの特徴である袋型のポーチは、赤ちゃんに自由な動きをさせることができます。母親はその合図をいつも受けているうちに赤ちゃんの要求を少しずつ理解するようになります。赤ちゃんの側も、自分の合図が分かってくれることで、不安な気持ちがなくなり自信を持って合図を送ることができます。このような母子の絆(きずな)がアタッチメント・ペアレンティングの目標であり、スリングはそのための最良の道具であると言えます。
バランスを整えます
体の傾きを察知する水準器の役割を果たしているのが、前庭神経と呼ばれる神経です。体内の赤ちゃんは、常に動いている子宮内で、この神経に刺激を受けています。子宮の動きに敏感に反応してきたこの神経が、2番目の子宮=スリングでも同じようによく発達して、結果的に体全体のバランスを整えます。 |